さあさあ、突っ込んで参りますよ。って、放送からだいぶ日が経ってしまいましたが。
ツッコミどころ満載なので、5回にわたって突っ込んじゃいます♡
本日は3回目「カルテ共有のシステム、明らかにスウェーデンの方がいいって。」
前回の記事、放送内容全ての文字起こしはこちら
世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団【テレビ朝日】 2015年4月4日放送
https://hanohana.com/blog/?p=458
視察していたスウェーデンの歯科医療のプロ、アンさんが気になるものを見つけました。
アンさん「あれは何ですか?」
理事「カルテですね。患者様の最初の診断問診票も全部この中に入っています。」
アンさん「カルテは紙ですか?コンピューターですか?」
理事「コンピューターもありますし、紙もあります。」
アンさん「スウェーデンはコンピューターで管理しています。ストックホルムの全ての歯科医院はカルテを共有しているので、どこの歯科医院でどのような歯科治療を受けたのか、すぐわかる仕組みになっています。」
理事「それは驚きですね。日本でこのクリニックのコンピューターデーターを他のクリニックが見たり他からアクセスできるということはまずありません。」
スウェーデンでは、個人のカルテをすべての歯科医院や病院で共有できるネットワークを構築、どの歯科医院に行ってもIDカードを提示すれば、過去の治療歴がわかるようになっているようですが、ニッポンでは個人のカルテは受診した各歯科医院や病院が管理しているため、過去の治療歴が必要な場合は取り寄せる必要があります。
さすがスウェーデン!なんと合理的な。
カルテ共有のシステム、スウェーデンに完敗ですな。
理事「患者様からカルテを要求されて、カルテをセカンドオピニオンで違うドクターに持って行きたいのであれば、喜んで提供するんですけれども、そういう形が日本ではスウェーデンなんかと比べてすごく少ない。なぜなら、1つのクリニックで1人の先生が大体のことが出来てしまうから。」
大体のことが出来てしまうから・・・おっと雲行きが怪しくなってきたぞ。また良いように言おうとしてない??
アンさん「スウェーデンは一般歯科専門の歯科医院が多いです。審美や矯正を行いたい患者さんはその専門の歯科医師のところに行きます。」
スウェーデンの多くは、一般歯科・矯正・審美など受診できる専門分野がそれぞれ専門歯科医院として独立しているそうですが、ニッポンでは1人の歯科医師が一般歯科だけでなく矯正や歯周病、口腔外科など複数の専門分野に精通し、歯に関わる様々な診療を1カ所で行える歯科医院が比較的多いんです。
はい、なんか良いように言い換えちゃったね。
しかも、この挿絵がひどかった。
日本の歯科医院は1つが大きく、スウェーデンの歯科医院は1つが小さいように描かれているわけです。
日本の歯科医院ではオールマイティにできちゃってスゴイのよ的な。
いやいや、大きくて各専門分野担当の歯科医師がいる歯科医院ならいいですが(少ないですが、そういう歯科医院もあります)、規模が小さくて全部やっちゃってる的なのが大半かと。
それでも、然るべきときには然るべき専門医へ紹介するわけで(というか、個人的には、これがうまくできるのが良い医師だと思います。)、そのときにスウェーデンのように情報の共有、連携がなされているのが何よりかと。
歯の花クリニック院長・米畑でした。