さあさあ、突っ込んで参りますよ。って、放送からだいぶ日が経ってしまいましたが。
ツッコミどころ満載なので、5回にわたって突っ込んじゃいます♡
本日は2回目「虫歯発見のモチベーションが違いますねん」
前回の記事、放送内容全ての文字起こしはこちら
世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団【テレビ朝日】 2015年4月4日放送
https://hanohana.com/blog/?p=458
歯科医師が虫歯を発見した所で、歯科衛生士が取り出したのは、最新の歯科医療器具。
理事「この機械で虫歯の進行度がどの程度進行しているか、というのを測ります。」
アンさん「こんな機械、私は見たことがありません。」
こちらは、虫歯ディテクターと呼ばれる虫歯の進行度合いをチェックする歯科治療専用の器具。
今までは目で確認を行い、疑わしい歯があれば、レントゲンで撮影し、虫歯かどうかを判別していましたが、レントゲンに写りにくい虫歯や場所によって隠れて進行しているものは見つけにくいものでした。でも、この虫歯ディテクターはレーザーを照射することで虫歯の進行度を確認、患者に負担をかけず、虫歯発見の手助けをしてくれるのです。
アンさん「スウェーデンでは主に視診とレントゲンなので、この方法はとても便利ですね。」
えっ、アン先生、ダイアグノデント知らないの??
ダイアグノデントは日本じゃなくて、ドイツのKavo社の製品なのですが。
http://www.kavo.co.jp/product/hand_piece/pmtc/diagnodent
テレビで紹介されていたいのはこちらですね。ダイアグノデントペン
http://www.dental-plaza.com/article/diagnodent_pen/m02merit/
診察によって虫歯を発見したので、続いては治療。
今回は必要と歯科医師が判断し、麻酔を行うと、歯科衛生士が用意したのは・・・
アンさん「これは何ですか?」
院長「ここにあるバクテリアをそのセメント埋めることによって殺してしまう事ができるんです。」
アンさん「この薬は使った事がないですね。」
これは出来るだけを歯を削らずに治す治療法。虫歯の治療法には、虫歯を削ってそこに詰め物をする方法もありますが、これは銅イオンなど殺菌作用のあるペーストを詰めることで、虫歯菌を殺し、必要以上に歯を削らない治療法です。アメリカで生まれたもので、ニッポンでは現在、保険の適用外になっていますが、患者の許可を得て、この病院では痛みをほとんど伴わず、患者に負担がかからない治療法として、取り入れているんです。
院長「だいたいの患者さんが、削るのがやっぱり苦手な人が多いんですよね。患者さんのためということでとても良い方法じゃないかと思います。」
出た!ドックスベストセメント。削らない治療・・・ねえ・・・。
これについては、コメントを控えます。
すると、ここでアンさんが
アンさん「もっとうがいした方がいいですよ。でも、水の出るボタンがないですね。
院長「置けば、水が出ます。」
アンさん「そうなんですか!私の歯科医院ではボタンを押さないと水は出ませんよ。ボタンを押す時にグローブを外さないといけないので面倒なんですよ。」
日本の多くの歯科医院では、コップを置けば水が出て一定の量になると水が止まる、このような機器を導入しています。
アン「本当に衛生面でも良いシステムだと思います。」
えっ、そこ?!
アン先生のクリニックはとっても古いのでしょうか?スウェーデンでは歯科医院を他人に継承して引退するのが一般的らしいので、古い歯科医院を買ったのかな?
しかし、水が自動で出る機能を取り上げるなんて、アン先生がスゴ~イデスネと言ったことが少なかったのではないかと勘ぐってしまいます。
そして治療は15分ほどで終了。
アン「虫歯菌を殺すなんて、新しい方法ですね。」
◆ニッポンの歯科医院を視察したら・・・
虫歯の発見や治療に患者の負担をなるべく減らすため、様々な器具や治療法を取り入れていた。
患者の負担を減らすため・・・ねえ。
患者の負担が少ないのは、虫歯の治療自体を少なくしようとするスウェーデンの方ではないでしょうか。虫歯リスクをコントロールして虫歯の原因を減らしたり、管理できれば虫歯の進行を停止することを試みたりします。
日本の保険診療で請求できるのは、実際に削ったり詰めたりが大きいので、そういう治療をする歯を見つけるのが重要です。そこに虫歯発見のモチベーションの違いがあるように感じました。
歯の花クリニック院長・米畑でした。