歯科における不正請求

昔々、勤務医だったころのお話。
主人(医療関係ではない)の同僚であるB氏は、
歯科医院の会計で「高すぎる!」と思い、
診療費の明細の提示を求めた。
さらに、カルテの開示を求めた。
いろいろ調べた結果、された覚えのない検査代を
徴収されていたことがわかったという。
主人から資料のコピーを見せられ意見を求められた。
当時の私の答え。
「保険診療では赤字のような値段でやっている処置が多いのだから、
 本人負担が数百円の検査ぐらいで文句言うことないんちゃう。」
それに対する主人の答え。
「やっていないことを請求する。それは間違いなく不正請求。
 額の大小ではない!」
と、軽く喧嘩になってしまった。
後々、主人の言っていることが正しいと心から思えるようになった。
日本の歯医者の常識(一般人の非常識)には毒されていないと思っていた自分でもそんな風に考えてしまった。ショックだった。
歯医者の常識にどっぷりつかっている人は・・・想像に難くない。
歯科の保険診療では、その検査や処置を
1)実際は実施していない 2)適当に実施した 3)きっちり実施した
これらがすべて同じように請求され、同じように給付される。
1)にとっては、こんなに割のいい話はなく、
3)にとっては、こんなに割の悪い話はない。
そして何より、患者側にとって迷惑な話。
3)の人たちだけに給付できるようになれば、
きっちり仕事する人たちに、もっと高い報酬を設定することができるはずなんだけど。