「予防歯科」というカテゴリーはしっくりこない <虫歯編>

開業当初、歯の花クリニックは予防歯科ではないんです!

と自分の思いとコンセプトを必死に説明していました。

 

しかし長くやってきて、いちいち目くじらを立てたり説明するのも何ですし、

皆様が知っている言葉で一番近いかもしれないので、

「はーい、予防歯科ですよ~」

と最近はあまり気にせず言うてました。

もちろん、要所要所では説明しますけど。

 

「予防歯科」「予防は大事」「定期的に検診を」

巷にあふれる心地よい文言と実際の内容を見るにつけ、また叫びたくなってきてしまいました。

今回は”虫歯”に関して。

 

 

虫歯という”病気”の本当の治療だと思ってやってまーす!!!

 

虫歯になった原因をつきとめて、それを改善する(虫歯のリスクをコントロールする)。

虫歯になった人にすれば治療、虫歯になってない人にすれば予防なんじゃないですかねえ。

 

虫歯で穴が開いたところを修復するだけでは、虫歯という”病気”の治療はできてないと思うのです。

虫歯を根本から治したいと考えれば、カリオロジー(虫歯の病因論)→カリエスリスクコントロールを考えるのが自然な流れだと思うのですが。

 

虫歯って何回言うねん(笑)

 

 

なので、予防歯科やりましょう!とか言ってるのには違和感を感じてしまうのです。

普段の臨床と予防歯科を別物に考えている時点でなんだかなあ、と。

虫歯リスクのコントロールをせずに定期検診に呼んで早く削るのを予防歯科なんて言うのは論外。

 

 

歯の花クリニック
院長・米畑