先日、テレビ番組「たけしの家庭の医学」で
歯周病菌が出す毒素LPSが認知症の発症にかかわっているようだ、
という話題を取り上げていました。
先に結論言ってしまいましたが。
◆名医とつながる!たけしの家庭の医学|過去の放送内容|朝日放送
2018年 1月23日に放送した内容
【今年大注目の3つの老化ストップ法】SP
【認知症を予防する科】
最新研究で発見!認知症を引き起こす原因物質「LPS」
LPSが増加している人が出している独特の臭いとは!?
https://www.asahi.co.jp/hospital/onair/180123.html
詳しい内容はこちらをご一読のほどを。
こんなにわかりやすく記録している方がいらっしゃるんですね。リンクさせていただきます。
◆健康備忘録
家庭の医学、LPSはフラボノイド(はちみつ)を摂取すると毒素の働きを抑制?認知症にも関係する
で、私は番組をたまたま途中から見ていました。
恒例の突っ込みをば♡
とても興味深いお話だったのですが、突っ込まざるをえないのは
口内のLPSを減らすために、はちみつ効果を検証する場面です。
とにかく、歯医者行って普通に歯周病治療受けて~っ!
と、たくさんの歯科医師と衛生士が叫んだはずです。
口内のLPSを出しているのは主に歯周病菌、
歯周病菌は歯垢(プラーク)や歯石に多くいます。
歯みがきである程度のプラークは落とせますが、
硬くなってしまったプラークや歯石はプロでないと除去できません。
口臭測定していたのはオーラルクロマという器機で
シリンジで口内ガスを採取して分析するものです。
LPSのガスの数値となっているのは、おそらくメチルメルカプタンだと思います。
測定結果の例を下に示します。
緑のグラフにある数字がガス濃度(ppb)で、
そのガス単体で嗅いだときににおいを感じる濃度(認知域値)が黄色のところにある数字です。
人によって鼻の感度は異なるのであくまで目安ですが、黄色を超えたら口臭があると判定します。
で、検証の前後のメチルメルカプタン濃度は
前 958 ppb →後 233 ppb
確かにめっちゃ下がっていますが、認知域値が26ですから
233も相当高いです。
当院ではオーラルクロマを使用していますが、233でも非常に高いと感じますし
958とかそんな高いの出るの??ぐらいの値なのです。
はちみつ食べてないで、早く良い歯医者に行ってー!
いや、はちみつは食べててもいいから早く歯医者へー!!!
院長・米畑 有理