最新歯科ドックを体験! に物申す

12月12日、日本テレビ「スッキリ」で歯科ドックが紹介されているのを見かけました。

 

公式ウェブサイト スッキリ 2017年12月12日火曜日「最新歯科ドックを体験!」

http://www.ntv.co.jp/sukkiri/touch/12/20171212.html

 

 

で、正直な感想は・・・これって最新!なのかなあ??

 

紹介されていた検査は

1)唾液検査(SMT)

2)口腔内細菌検査(位相差顕微鏡)

3)口臭検査(オーラルクロマ)

4)精密虫歯検査(ダイアグノデント)

 

 

まあ、あえて言えば1)のSMTは最新と言えば最新です。

2016年10月に販売開始された機器なので。

 

多項目の唾液因子を5分間で測定できる唾液検査システム

『Salivary Multi Test(サリバリーマルチテスト)』

http://www.lion.co.jp/ja/company/press/2016/1691

 

しかし、この検査については集団に対してスクリーニングとして使うのにはいいかもしれませんが、

歯科ドックで使うならば、従来の唾液検査(デントカルト・細菌培養で2種類の虫歯原因菌のレベルを見ます)で

多因子を分析・説明・対策する方が意味があると思います。

 

 

2)の位相差顕微鏡なんて20年以上前からあるしなあ~。

3)のオーラルクロマと4)のダイアグノデントは歯の花クリニックでは10年前からやっているしなあ~。

まあ、機械がバージョンアップしたものだったけど、基本的なところは変わってないし。

 

そもそも、歯科ドック自体がナンセンスだと私は思っています。

 

虫歯と歯周病は早期発見で早期治療ではなくて、

メインテナンス(クリーニングと生活習慣のチェック)で簡単に予防できるからです。

軟組織の病変(口腔ガン)などは歯科ドックが有効かもしれませんが、それもメインテナンスで継続的に見ている方が意味ありますし。

そもそもクリーニングしていない歯ではプラークに埋もれて虫歯も見つからないことありますし。

 

 

あかーん!ツッコミどころ満載です。もっと突っ込みたい。

でも、今日はこれくらいにしておきます。

 

 

歯の花クリニック院長・米畑

hanohana.com