今朝のTBS「はなまるマーケット」で歯周病の特集をしていました。
『知らぬ間に進む!歯周病』
http://www.tbs.co.jp/hanamaru/
冒頭に、「歯周病はアルツハイマー病を悪化させる」という衝撃的な内容。
しかし根拠は、マウス実験。
マウスの箱の中に普段とは違うものを入れると、アルツハイマー病のみにかかっているマウスは興味を示すのに対して、アルツハイマー病+歯周病になっているマウスは興味が示さない、というもの。
うーーーん。どうなのでしょうか?
アルツハイマー病はさておき、歯周病が全身疾患に関連することに関しては多くの報告があります。
番組でも紹介していたように、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病など、歯周病にかかっているとリスクが高くなることがわかっています。他に、早産や低重児出産のリスクを高めることもわかっており、不妊にも関係するのではないかとの見解も出ています。
歯周病は慢性の炎症がずっとある状態ですから、何かと全身にも影響が出やすいというようなお話をされていましたね。歯の周りの毛細血管は実は手の平分もあるので、その血流から歯周病菌が入って全身に影響する可能性も指摘されています。
歯と全身の健康については、「歯が健康な人は全身も健康である」という話があります。
この根拠としてよく使われるデータは医療費の比較です。
歯の残存本数が多い人ほど医療費が少ないというデータです。
まあそんなデータはさておき、自分のこととして考えると、
歯周病で歯がぐらぐらになって、口臭がして、美味しく食べることができない、
って嫌ですよね。
プラスで全身にもいいですよ~、ぐらいでいかがでしょうか?
ただし、糖尿病については歯周病との強い関連がはっきりしていて、
糖尿病をよくするために歯周病の治療が有効ですし、
歯周病をよくするために糖尿病の治療が不可欠です。
両方の治療をされることをおすすめします。
と、いろいろ突っ込んでいたら長くなってしまったので、
続きは次の記事で。