「虫歯はないですか?」と聞かれますが・・・

来院者の方の口内チェックをした際に
「虫歯はないですか?大丈夫ですか?」と聞かれることがよくあります。
◆口内の視診だけではみつからない虫歯がある
正直、デンタルミラーで口内をさーっと見ただけでは、
よほど顕著に穴があいている虫歯は見つけられないことがあります。
解決法1:歯のクリーニング(メンテナンス)
質の高い歯のクリーニングでは、すべての歯を1時間ほどかけてきれいにします。
歯石やプラークを除去すると歯面がしっかり見えると共に、
この除去作業をしている過程が同時に虫歯チェックの役目を補います。
そういう意味で歯のクリーニングは一石二鳥なのです。
解決法2:レントゲン写真
歯と歯の間から始まる虫歯や穴があいていないが中で広がっている虫歯は
レントゲン写真で見つかる「ことがあります」
「ことがあります」というのは、レントゲン写真は影絵みたいなものですから、
方向によってうまく見つかるときと見つからないときがあるのです。
撮影の方法では、奥歯ではバイトウィングという方法が有効です。
◆虫歯は早く削るよりも、虫歯にならない口内環境づくりが大事
虫歯はとにかく早く見つけて、早く治療(削って埋める)をすべきだと考えている方が多いようです。
(歯科医師でも多いですが・・・)
それよりも、虫歯ができる(できてしまった)口内環境や食生活などに問題だと思います。
虫歯がどんどんできて、どんどん埋めているだけでは、問題の解決になっていないのではないでしょうか?
いわゆる虫歯リスクのコントロールで虫歯の進行を停止したり、初期虫歯を治すことは可能です。
とはいえ、たま〜にしか来院されない方や虫歯リスクのコントロールができなさそうな方の場合は、
早めに削って埋めるというのも選択肢のひとつになってしまいます。
歯科医師や歯科衛生士と協力して作戦を立てながら、
新しい虫歯をつくらないメンテナンスを受けていくことが一番だと私は考えています。