「歯石とりって痛いですよね?」
初診の方に言われることがたまにあります。
歯周病が軽度~中等度の方が多く、
「これぐらいなら、大丈夫だと思うんですけど・・・もし痛かったら教えてください。」
と伝えて歯石とりをします。
で、「全然痛くありませんでした♡」と言っていただけることがほとんどです。
自慢とかじゃないです。
逆に、どうやったら痛くできるのかなあ?と考えます。
自慢とかじゃないです。
以前に痛かったとおっしゃるのは下の前歯の歯石とりのことが多いですかねえ。
しかも、最近したはずなのに歯石ついてますけど、ということも。
その歯石の取れ方(取り残し方?)と患者さんの話を合わせて考察してみます。
歯石とりによく使用されるのが、エアースケーラーまたは超音波スケーラー、
金属のチップで振動と水が出て歯石を砕く機械です。
この金属のチップが太いものでパワーが強かったり、
チップを当てる場所や方向が良くなかったりすると、
痛みが出やすいかと思います。
下記動画をご参照ください。例の変なyoutube動画みたいな音声ですが。
http://www.perio.jp/news/basic_practice.shtml
機械ではなく、手用スケーラーという先が刃になっている器具を使用する場合、
先が尖っているので、歯に当てる方向が悪かったりすると痛みが出るかと思います。
歯周病が重度でポケットが深く、炎症が強い場合には
器具をちゃんと使っていても痛いことがあります。
そういう場合は麻酔をすることがあります。
麻酔をするとガシガシできてしまって、ザクザクやり放題・・・
なんていうと言葉は悪いんですが。
(私は開業してから歯石とりで麻酔をしたことはないです。
我慢できる痛みまたは痛気持ちいいぐらいなので。)
なかなか判断が難しいとは思うのですが、
軽度~中等度の歯周病では歯石とりで痛いのは原因があるので
ちゃんと伝えた方がいいですよねえ。