歯みがきのタイミング

4月1日、国分太一さん司会のクイズ番組「本当にそれでいいんですね」で登場した問題・・・
———-
Q:歯の健康のためには、食べてからすぐ歯を磨く方がいい?
———-





———-
A:×
———-
食事をした後は、歯垢(プラーク)が酸性になっており、歯が削れやすい状態になっ
ているため、ブラッシングは避けた方がよい。少なくとも30分以上経ってから。
というような解説でした。
———-
そもそも、食後にすぐ歯みがきをする、というのは、医学的根拠がありません。
歯みがきをする、という習慣をつけるために、「食べたら磨こう」というのがわかりやすかったから、との説があります。
歯みがきは何のためにするのでしょうか?
— 虫歯や歯周病を予防するためですよね。
では、虫歯や歯周病の原因になるものは何でしょうか?
— 細菌です。食べかすではありません。
ということは、歯みがきでとるべきものは?
— 細菌の塊である歯垢(プラーク)です。食べかすではありません。
歯垢(プラーク)とは、爪で歯をひっかいたらついてくるクリーム色のもの、あるいは、歯みがき指導で赤く染色されるもの、です。
この歯垢(プラーク)は、食べかすではなく、主に細菌と細菌の出したものでできています。性質としては排水口のヌルヌルのようなものです。
歯みがきでは、この歯垢(プラーク)を除去するようなブラッシングやフロスをするべきなのです。
そして、そのタイミングは・・・
歯垢(プラーク)は寝ている間に増殖しやすいので、
「寝る前」と「朝起きてすぐ」の歯みがきがおすすめです。