歯周病、歯茎が腫れるとか、歯がぐらぐらになるとか、
イメージはありますかね。
何が一番問題かというと、ひどくなると歯を支える骨が減ってしまうこと。
歯を失う原因第1位です。
出血、痛み、口臭などの症状も不快ですよね。
歯周病は歯周病菌が出す毒素に対する炎症反応です。
毒素を減らすために歯周病菌を減らさなければなりません。
歯周病菌を減らすためにはバイオフィルムを減らさなければなりません。
バイオフィルムとは細菌と細菌が出したものが膜状になっているもので、
口の中ではプラーク(歯垢)や歯石がそれにあたります。
プロケアとセルフケアでバイオフィルムを減らすことが
歯周病の治療と予防の基本になります。
2004年に発表されたPer Axelssonらの論文
The long-term effect of a plaque control program on tooth mortality, caries and periodontal disease in adults
– Results after 30 years of maintenance
プラークコントロールプログラムが成人において歯の喪失、カリエス、歯周病に与える長期的影響
– 30年にわたるメインテナンスの結果
この論文の中で、歯周病になっている歯の割合は、
メインテナンスを受けていない歯(特に何もしていない)で83%、
30年間メインテナンスを受けた歯(プラークコントロールできている)で2%でした。
歯周病について、こまかくはいろいろとありますが、
ざっくりとはこの感じを覚えておいてもらえると理解しやすいかと。
院長・米畑