歯周病って、どんな病気？

30代の80％がかかっている、という歯周病。
よく聞くと思いますが、実際どんな病気かご存知ですか？
熟れたトマトのような歯茎・・・なんてCMでもやっているように、
歯茎が腫れて、血が出て、膿が出て、痛い。
実は、これは重度の歯周病。
歯茎の症状ばかりが注目されますが、本当に困るのは、
歯茎の下にある、歯を支える骨が落ちてしまうことなのです。

歯茎の炎症を抑えるのはそんなに難しくないのですが、
歯を支える骨を元のレベルに戻すのは至難の業。
この骨を戻すために様々な再生療法が試みられています。
まあしかし、本当にたいへんなものばかりです。
わあ、こんな病気にはかかってはたいへんだ！
最先端の治療法が早く開発されたほしい！！！
ということでさまざまな報道がなされるんだと思います。
参考：「歯周病：幹細胞で歯ぐき再生」というニュースについて（まとめ）
が、そもそも、歯周病はごくごく一部を除いて、急速に進行するものではありません。
早期発見や予防が非常に有効な病気です。
問題は、重度になるまで自覚症状があまりないこと。
歯と歯茎の間や骨で進行する見えない病気ですから、
歯科医院で歯と歯茎の間を探る検査（プロービング、歯周組織検査）が必要になるのです。