昨年2017年、日本の歯科界がざわつくできごとがありました。
歯みがき剤のフッ素濃度1450ppmが承認されたのです!
うぉ~っ。って歯科関係者はなるのですが、一般の人は何のこと?ですよね。
フッ素は歯を強くする、再石灰化を促進する、細菌を抑制する、などの効果があり
虫歯予防には欠かせないものです。
なぜ効くかというよりも、実際に使用した場合と使用しなかった場合の比較実験や調査で
圧倒的な効果が確認されています。
で、日本ではフッ素濃度1000ppmを超える歯みがき剤は承認されず
超えてしまわないよう少し差し引いて950ppmというフッ素濃度が一般的でした。
しかーし!これは世界基準の1500ppmより低い濃度で、
様々な歯科関係者が日本も1500ppmに!と長年言い続けてきました。
ほんと長年。もう無理なんやろなあ~、て思うくらいに。
それが、昨年急に承認されたので、うぉ~っ、なんです。
その詳細はこちらをご参考に。
◆日本歯磨工業会
http://www.hamigaki.gr.jp/hamigaki1/fusso04.html
承認されたのが2017年3月の話で、市場には夏頃から1450ppmFの歯みがき剤が出てきています。
って話を患者さんにすると、ほとんどの方が知りません。
それもそのはず。
今までは基本的にフッ素濃度は歯みがき剤に明記されていなかったのです。
実は950ppmだったという。
で、1450ppmのものは絶対に明記されています。
って、急に書かれても何のことやら、ですよね。
というわけで、フッ素入り歯みがき剤を買うときには「1450ppmF」と表示されているものを
ぜひ選んでください。
値段も高いわけでもないので。
フッ素の効能などについてはこちらを参考に。
でも、まだ1000ppmのままですね。
◆e-ヘルスネット(厚生労働省)「フッ化物配合歯磨剤」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-007.html
普段の歯みがき剤を濃度の高いものに変えるだけ、
という労力もお金もあまりかけずに虫歯予防効果を上げる方法。
ぜひ、取り入れてください!
院長・米畑