シニア世代が健康について後悔していることの第1位はなんと・・・
「歯の定期検診を受ければよかった」
プレジデント編集部による55~74歳の男女1000人へのアンケート調査での結果です。
歯は大事とはよく言いますが、まさか1位になるとは!驚きでした。
「だから、皆さん、歯医者に行きましょうね~。」なんてしょうもないこと、言いません。
予防メインの歯の花クリニック院長の私としては、この回答をする人の歯には何があったんだろう、と考察してみたくなるわけです。
「歯の定期検診を受けていれば、〇〇だったのに」
〇〇には何が来るか?おそらく「歯を失わなかったのに」が一番多いのではないでしょうか?
歯医者に行くほどの痛みもなく、歯医者に行かなかったので歯を失った、とすると・・・
気づかぬうちに「歯周病」が悪化して、歯を抜くことになってしまった。
あるいは、抜くまでいかなくてもグラグラになってしまった、など歯周病に関連することが多いと推察します。
ちょっと視点を変えてみます。
果たして「歯の定期検診を受けていれば、歯周病や虫歯で歯を失うことを防げたのか?」
ちょっとコメントしにくいですが、いい歯医者に行けば、というのが正直なところです。
歯周病は定期検診(=悪いところがあるかどうか見るだけ)では予防とは言いがたいです。質の高いプロケア(クリーニングや歯石取り、口腔ケア指導など)が必要なことが多いです。
虫歯は定期検診での早期発見・早期治療の基準が医院によってマチマチで、オーバートリートメントめのところにかかってしまうと、どんどん歯を削られていってかえって歯を早く失うということもあなきにしもあらず。そもそも、虫歯の原因自体にアプローチせずに、ただ虫歯になったところの穴を埋めてるだけではイタチごっこですから。
若いうちに歯のことをもっと考えておけばよかった。
と年を重ねてから感じるということは、確かなんだと思います。