さあさあ、突っ込んで参りますよ。って、放送からだいぶ日が経ってしまいましたが。
ツッコミどころ満載なので、5回にわたって突っ込んじゃいます♡
本日は最終回「メインテナンスが広まってないのは習慣の問題とちゃうんちゃう」
放送内容全ての文字起こしはこちら
世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団【テレビ朝日】 2015年4月4日放送
https://hanohana.com/blog/?p=458
スウェーデンでは20歳未満の国民なら、虫歯の予防にかかる費用はすべて無料。定期的な歯科検診を習慣化させ、国全体で歯を大切にする取り組みを行っており、虫歯など歯の病気になる人が日本より少ないようですが、日本では、長年、歯科医院で虫歯の予防をするといった考えが浸透して来なかったため、歯が痛くなってから歯科医院へ行く人が多く、予防や定期検診があまり習慣化していませんでした。しかし近年、多くの歯科医院は患者に負担の少ない最新治療を積極的に取り入れ、歯科医院を行きやすい場所にすることで、虫歯や歯周病の予防にも力を注いでいるんです。
ちょっと待ったーっ!習慣のせいとか、患者のせいとかにしないでーっ!
保険診療のシステムの問題です。保険は予防には使えないんです。
→詳しくはこちら。
「歯科の予防処置、メインテナンスには保険適応不可!厚労省、経産省より公式の見解が出ました。」
https://hanohana.com/blog/?p=448
そして、予防の概念がごっちゃになっているかもしれません。
スウェーデンの「予防」=虫歯、歯周病の原因にアプローチして、発症や進行を抑える。
日本の「予防」=悪い所を早く見つけて早く治療する。
もちろん、どちらも予防の概念として間違っていません。公衆衛生の用語で言うところの「一次予防」=スウェーデンと「二次予防」=日本ですから。
でも、歯周病も虫歯も一次予防でほとんど予防できると言っても過言ではないかと。
ならば、一次予防して欲しくないですか?
アンさん「患者にとって歯を残すために、ケアをし続けることが大切だと思います。」
◆視察結果・・・
ニッポンの歯科医院を視察したら、患者に配慮した歯周病の予防・治療のため、口の中の細菌数を測定できる最新機器を使っていた!
アンさん「日本の治療法や技術を見て感心しました。スウェーデンに帰ってみたら、試してみたいと思います。」
アン先生、まずはスウェーデンでデンタルショー(歯科器材の見本市)か学会(併設でデンタルショーのようなものをしていたりします)へ足をお運びください。わざわざ日本まで来なくても、自動でコップに水が入るチェアとか、ダイアグノデント(虫歯レーザー検査機器)とか、展示してますよ。
歯科についてはどう考えてもスウェーデンの方がいいと思うのですが・・・本当に感心したのかなあ。誰かアン先生のお知り合いがいれば、本当のところの感想を聞いてみたいものです☆
歯の花クリニック院長・米畑でした。