唾液検査(虫歯リスク検査)との出会い

唾液を使った検査で虫歯のリスク、つまり
特に何に気をつければ虫歯を防げるかが個人レベルでわかります。
ということを私自身が知ったのも、大学を卒業してからです。
思い返すと、本当に初めて唾液検査の存在を知ったのは、
98年か99年のIADR(歯科で一番大きな国際学会)の会場にて。
ポスターセッションか何かの会場で円卓に座っていました。
そこへやってきたスウェーデン人のおじ様。初対面の私に話しかけてこられました。
「日本の方ですか?N先生を知っていますか?今度、私の講座に留学するのだけど。」
と、私が日本人だというだけの理由で質問されました。
ところが!N先生、偶然にも私がよく知っている先輩でした。
そこで、いろいろと話が盛り上がり・・・
「唾液を調べるといろんなことがわかるんですよ。」
といったお話をお聞きしました。
この先生、実は、唾液検査の祖・ブラッタール教授でした。
私が唾液検査について詳しいことを理解するのは、これから4年ほど後のことです。
それまではスポーツ歯学を研究していました。
そして、あれがブラッタール先生だったと気づいたのはさらに後のこと。
今、唾液検査抜きには予防の仕事は考えられません。
運命の出会いだったのでは!と思わずにはいられないのです。