大人の虫歯予防法0:脱灰と再石灰化

虫歯になる原因はひとりひとり異なるので、
虫歯リスク検査をして、お口の中を見て、
ひとりひとりへアドバイスをさせてもらうのが一番です。

が、そうもいかない方も多いかと思うので、
「読むだけでできる大人の虫歯予防法!」
と題して、書いていきます。
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本日は、知っていると虫歯予防がよくわかる大前提・・・「脱灰」と「再石灰化」です。

と、いきなり専門用語が出てしまいました。
言葉は覚えなくてもいいのですが、虫歯で穴が開くとはどういうことか、というお話なのです。
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虫歯は虫歯菌がシャベルを持って、がーっと歯に穴をあけるわけではありません。
食事をすると、糖分や炭水化物をもとにして虫歯菌が酸を出します。
その酸によって、歯の成分が溶け出す「脱灰」という現象が起きます。
こればっかりだとあっという間に穴があいてしまいます。

が、そんなことはなくて・・・
食事を終えると唾液の力で、歯の成分が戻っていく「再石灰化」という現象が起こるのです。
「再石灰化」という言葉はCMやなんかで聞いてことがありませんか?

虫歯で穴があくというのは、一方的に起こる現象ではなく、
脱灰が再石灰化よりも多い状態が続いた結果なのです。

つまり、脱灰がとーっても多い、とか
逆に、再石灰化がすごーく少ない、といったバランスの崩れが
長く続くことで穴になってしまったのが、いわゆる虫歯なのです。

と、今日はちょっと難しいお話でしたが、
次回からは、具体的にできる大人の虫歯予防対策について書いていきますね。