歯医者の歩き方 顕微鏡(マイクロスコープ)とかCTとか

ここ数回、神経の治療

・・・専門用語では歯内療法(根管治療、抜髄、断髄など)

についてのお話をしています。

 

そして、専門医が存在するというお話もしました。

何度も言いますが、本当に神経を抜く必要があるのか、神経を抜かないための治療は可能なのか、

といったことを考えてくれる、診断してくれる歯科医にかかることが重要だと私は思っています。

 

まあ、そうは言っても、すでに神経が抜かれている歯で感染してしまい

再根管治療が必要となってしまうことがあるでしょう。

歯内療法専門医ではない歯科医でも根管治療が上手な先生はいらっしゃいます。

そういう先生は自分の手に負えない難しい症例であればそれを判断し、専門医を紹介してくださると思います。

 

最近はインターネットで様々な情報を検索できるので、

インターネットで歯内療法が得意そうだとホームページを見て思い、治療を受けに行く方がいらっしゃいます。

そういう方が良い医院では?と判断するのは下記の3つが多いように思います。

 

1)ラバーダムを使用している

2)CTを使用している

3)顕微鏡(マイクロスコープ)を使用している。

 

CTと顕微鏡(マイクロスコープ)がどんなものかについては下記をご参照ください。

・歯科用コーンビームCT Wikipedia

・日本顕微鏡歯科学会

 

 

結論から言いますと・・・

顕微鏡(マイクロスコープ)使っているだけでは歯内療法がうまいとは限りませんから!ご注意を!

 

えーっとですね、10年ぐらい前だと顕微鏡使っている先生ってかなりのこだわりを持っていて

技術の高い方が多かった印象(あくまでも個人的な体感です)なのですが、

最近は、お金出せばCTもマイクロも買えるからね!というのが本音。

 

例えるならば、

最高級の料理を作るのに高級な包丁が必要でしょうか、

高級な包丁を持っているから料理がうまいとは限らない、という。

 

難しいですよね~。

だから、歯の神経を簡単に抜かれないようにすること、

神経の治療についても相談できる信頼できるかかりつけ医を見つけておくこと、

が大事ですよね~。

 

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歯の花クリニック

院長・米畑 有理